本日4月28日、松本酒造では甑倒し(こしきだおし)を迎えました。
「甑」とは、日本酒の原料であるお米を蒸すための桶のような蒸し器のことを指し、もろみの仕込みが終了することで、甑を横に「倒し」て洗って片づけることから、甑倒しと呼ばれているそうです。
そのため甑倒しとは、その年の最後の醪の仕込みを終えることを指し、無事に今季の仕込みを終えられたことを祝うおめでたい日とされています。
新型ウイルスの影響などで今季の仕込みは例年とは異なり、少し余裕を持ったスケジュールで仕込むかたちとなっておりました。
生まれた余裕を原料処理、麹の製麹、仕込みの温度管理など、ひとつひとつの仕事を丁寧に見直す事に充て、スタッフにとって充実した時間となったと思います。
本日仕込み終えた醪は、およそ30日という時間をかけて上槽(搾る)工程へ進んでまいります。
最後の醪を搾りきるまでまだまだ気の抜けない状態ですが、ここまで無事に走りぬくことが出来たのは皆様のご声援あってのことだと感じております。
来季に向けて、これからも皆様に満足していただける日本酒をお届けできるよう松本酒造として土台をひとつひとつ固めてまいります。
引き続き支援のほど、よろしくお願いいたします。